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筋トレによる効果発現に関わる物質

生理学

運動によって骨格筋(筋肉)から放出されるホルモンなどの総称として「マイオカイン」という物質が注目されています。数十種類のマイオカインが発見されています。このマイオカインは、筋肉から分泌され、筋肉自体に作用するものだけではなく、血流に乗って全身に運ばれ様々な器官に影響を与えることが分かってきています。
マイオカインの作用としては以下のようなものが報告されています。

・筋肉への糖の取り込みを増やし、血糖値を安定させる(Ahsan M et al. Front Physiol. 2022)
・脂肪組織で作用し、蓄積した脂肪を燃焼させる(Boström P et al. Nature. 2012)
・血管の硬化(老化)を抑制する(Inoue K et al. Appl Physiol Nutr Metab. 2020)

マイオカインの多くは運動によって誘発されることが報告されており、マイオカインの効果を継続的に得るためにも運動を習慣化することが重要です。また、マイオカインの特徴として、運動強度が高いほど分泌量が増えるという先行研究が多いことから、筋トレに代表される高強度の運動を継続することが良いと考えられます。
一方で、まだまだわかっていないことも多く、今後の研究の進展が待たれます。